書こうかどうか迷ったのですが、やはり今後の反省という意味も込めて書いておこうと思います。先日のレコーディングセッションのこと。
レコーディング前日夜。
指揮の練習をしようかなとも思ったが、まずは全然取れていない睡眠をたっぷり取ろうと思い、1時には寝ることにする。
レコーディングは夜7時からなので、朝起きて練習しても時間は十分ある、と。
演奏者に明日はセッション7時からだよ、と念のためメールを送った。
ひとつ不安だったのはクラリネットの人と連絡が取れてなかったこと。バスーンの演奏者にクラリネットを探してもらうよう頼んであり、その人のメールアドレスを分かり次第送ってくれと頼んであったのだが連絡がなかったのだ。ちょうどオンラインだったのでメッセンジャーでバスーンの人に聞いてみるも返事なし。本当は全員にパート譜を前もって渡しておきたかったのに、クラリネットはしょうがないと諦め、就寝。
当日朝。
よほど疲れていたのか11時半くらいまで寝てしまった。それでも、パート譜などは全部出来ていたし、たくさん寝てスッキリできたので、頑張るぞーという気持ちになれた。
何となく早く学校に行っておきたくなったのでご飯食べてシャワーを浴びて、パソコン持って学校へ。メディアセンターというところで予定通り楽譜に指揮をしやすいように書き込みをして、指揮の練習。4曲ほど練習したところでお腹が空いたので同じフィルム学科の友達とランチへ。このとき時間は午後4時。美味しいサンドイッチを食べてるところで、バスーン奏者から電話が。嫌な予感を感じつつも取ると、
「今日行けなくなったので代わりの人を送ります」
ハァアアアアアア!!!!!??こっちは一ヶ月前からお願いしてるんですよ!!!1週間前にはパート譜も渡してあるわけですよ!前もって見ておいてもらえるように。今回はお金も払うことになってるし。
ブチ切れ寸前、心の中で「コイツは二度と使わない」と決めつつも、来る人がとても上手いプレイヤーであれば構わないと返答。代理の人からすぐ電話が行くようにする、と言われる。そして次に
「クラリネット奏者が、パート譜が来てないって言うんだけど」
ハァアアアアア!!!!?連絡先教えてもらうの待ってたんですけど!!!聞けば、昨日のメッセンジャーで返答したと言う。あとで確認したけどやっぱり来てない。さらにクラリネット奏者はバークリーに来たことがないと言う。
クラリネットの電話番号を聞き、すぐかけてみた。
繋がらない・・・・。
何度かけても繋がらない・・。メールと留守電と吹き込み、待機。
バスーンの代理からも電話なし。
これはクラリネットが現れない可能性もあると踏み、速攻で代理のクラリネットを手配。一緒にご飯を食べていた友達が偶然にもクラリネットの友達がいるとのことで、その人にメールをしてもらい、もし現れなかった場合に来てもらうように頼む。これで最悪の事態は回避できるな・・・と少しだけ安心。
その後学校へ戻り、指揮の練習をしようと思ったものの演奏者が来れるかどうか決まらないのでとても集中できず、ソワソワしてバスーンとクラリネットからの連絡を待つ。
しばらくして、さきほどのバスーンの人から電話。
バ「代理の人から電話あった?」
僕「いや、ないんだけど」
バ「えー・・・、わかったそれじゃあ私が行きます。」
ちょ・・・・・・来れるんですか!安心のような怒りのようなよくわからない感情に支配される。最初からそうしてください!
その後、クラリネットから連絡が来て、来てくれるとのこと。パート譜を見たいからセッションは7時だけど6時半にバークリーに行きますと言ってくれた。いい人そうだ、良かった。これで演奏者は何とかなった・・・・。
ここでどっと安心してしまい、指揮の練習がおざなりになってゆく。時間ももう全然なく、あっという間にクラリネットがやってくる6時半に。待ち合わせ場所に行くとメガネをかけた香港人だった。話すとやっぱりいい人だ。
指揮の練習はもっとしたかったけれど、他校の人を呼びつけておいて自分だけそそくさと指揮の練習をするのもと思い、パート譜を渡した後軽く雑談。
セッション15分前。
寡黙なスキンヘッドのエンジニア、スコットに最後の確認。
そこで、DPファイル(今回の全ての作業を行っている作業ファイル)につけたPunches and Streamers(映像につける目印)はスタジオでは見れないと言われる。DP上ではQucik Timeムービーを扱うがスタジオでは別の仕組みで映像を出しているらしい。
ええええっ・・・・前日にスタッフに確認して、DPでつけておけば大丈夫と聞いていたのだけど。。。。
しょうがないのでその場でその映像に目印をつける作業をやってもらうように頼む。
そうこうしている間に演奏者が続々と集まる。おぉ、バイオリンのパメラって黒人だったのか。
演奏者をスタジオに入れ、パート譜をお金を渡す。「お金は渡すけど、でもまだ帰らないでね」とか話しつつ、指揮台に立つ。
するとやっとスコットがやってきて、マイクのセッティングがまだ出来てないから一旦全員出てくれと。この時点で7時。
そこからマイクをセッティングし、改めて演奏者が全員入ったところで7時15分くらい。
焦ってしまい、挨拶もろくにせずに録音を始めることになった。
1曲目。
まずは生音じゃなくて打ち込んだチェレスタの音から曲が始まる。ヘッドフォンからはその音とクリック(メトロノーム)が聞こえる。
3小節目からバイオリンが静かに、うっすらとイン。5小節目からピアノ。この辺は良かった。
その後、他の楽器が入ってくると、想像していたのと全然違う音がする。演奏者はみんなちゃんと弾いてるように聞こえる。でもヘッドフォンごしの音量バランスがむちゃくちゃなのだ。ストリングスのセクションなどは、打ち込みと生を重ねるということをやっているので打ち込みの音と生弦の音が両方聞こえてくるのだがなんだかごちゃごちゃとしてよくわからない。
フルートやクラリネットはもれてくる空気の音がめちゃくちゃ入って来て演奏自体は間違ってないのに非常に気持ち悪い。そう、演奏者は上手いはずなのに気持ちよくないのだ。
動転したのと、前述の理由による指揮の練習不足で5/4拍子を見事に振り間違えた。
とりあえず通しで終わらせるも、どうコメントしていいのか迷い、「もう一回やりましょう」みたいなことを言って再度録音。
また5/4を間違える。ビオラのDaveとバイオリンのPamelaが顔を見合わせて笑っとる・・・・。
その後はどんな指示を出したのかあまり覚えていないのだが、確か木管の人たちに細かい演奏方法についての注意点を言ったと思う。ヘッドフォンごしの音は当てにならないのでブースの方に行って録音した音を聴いてみる。すると細かなミスなどがよくわかる。レコーディングでは一人ちょっとしたミスをしたらやり直しになるということもあって、何度か録音。
後で見たらその曲を8回も録音していた。そりゃ「まだやるの?」って言われるわ。
聞こえてくる音は相変わらず良くないが、ミスらしいミスもなくなったところで2曲目へ。
3時間のセッションだがこの時点ですでに8時前だったと思う。
2曲目。フルートが基本的にメロディを取るのだが、表情のつけかたが何か違う。それから空気の音が相変わらず強く、それが楽器のせいなのか(珍しい木のフルートを使っていた)演奏のせいなのか、音域が高すぎるせいなのか、はたまた機材のセッティングのせいなのかが確かでないながらも「空気の音をなるべく少なくして」ということを伝え、3回くらい録音して終了。
3曲目。
作曲に一番苦労した長めの曲だ。まず演奏を開始してストリングスのスタッカートが短すぎることに違和感。でも1回目から演奏を止めるのは極力避けた方がいいのでとりあえずは通す。どうもリズムが奇麗に合ってない・・・。この曲は途中でテンポチェンジが多い。映像の曲は映像とタイミングを同期させるために細かいテンポチェンジも大胆なテンポチェンジも多いのだ。クリックは正確無比に刻むが、僕の指揮はそれに合っていない。練習不足だ。そういえばいつもは1曲か2曲のために2時間は練習して、楽譜を見なくても指揮が出来るようにしていた。今回は8曲もあるし急激なテンポチェンジが非常に多いのにそれに見合った練習が出来てなかった。前述のトラブルのせいもあるが、作曲で死ぬほど何回も聴いてるから大丈夫だという過信もあったんだろう。でも指揮はフィジカルなものだから、やっぱり練習はもっと必要だったのだ。結局その後もクリックに合わせる指揮をすることでいっぱいいっぱいになってしまった。
そのせいか、ピアノがソロになる場所で大きくズレる。
2回目。演奏が始まった途端、さっきストリングスのピチカートが短すぎると思ったのに言うのを忘れていたことに気づく。当然また短い。
2回目が終わったあと、ファーストバイオリンのMichaelが「このフレーズはもっと長くした方がいいのかな」と言ってくれた。さすが、良い演奏者は作曲家の意図を汲み取ろうとしてくれる。
Michaelもそうだけど、Annaというもう一人のバイオリンの人も素晴らしかった。セッションの間中何度も「ナオト、ここはこっちの方がいいかな。こういう弾き方で合ってる?」と意見を求めてきてくれて、 気づかなかったことにも気づかせてくれた。すっごく嬉しかった。
なんとか3曲目を録音し終え、4曲目。ここでトラブルが発生した。
まず、カウントインのクリックが通常2小節、8拍分聞こえてから演奏開始となるのだが、7拍のクリックの後で打ち込みの音が再生されてくるのだ。そんなバカな。
スコットがなんとか直そうとしてくれたがチェロのJoshが7拍でも大丈夫だよーと言ってくれたので、そのまま続行することにする。
しかし、演奏を始めると再び変なことに気づく。入ってくるはずのないところで打ち込みの音が入って来たりするのだ。
これはいよいよおかしい、ということでブースに行ってファイルを確認すると、ファイル上の音の位置がパートによって変なところに移動している。全部のパートが移動しているならその分だけずらしてしまえばいいのだが、そうではない。そしておかしなことに8小節目くらいには通常通りに鳴るのだ。スコットが、とりあえず7小節目に1拍増やして録音すれば何とかなる、とか言っているのだが混乱して意味がよくわからない。英語で早口で、しかもややこしい問題なのでいよいよ混乱。10〜15分ほどブースにいたがうまく解決する方法が見当たらず、4曲目は後回しにして次に進むことにする。この10〜15分は痛い。
5曲目。
3拍子のダンスの曲だ。
出だしでフルートの高音トリルがあるのだが、イメージでは小さい音で鳴っているのだが実際鳴らしてみるとかなり音量が大きいしリズムも怪しい。曲が終わったあと「元々トリルができない指使いの場所なので難しい」と言われる。実は前日に別のフルーティストに確認して、変則的な指使いをすれば出来ることは知っていたのだが、それでも音量は大きくなってしまう場所なのでオクターブ下げて吹いてもらうことにした。
それ以外はダンスが終わるところまでは問題なく出来たが、ダンスの後大きくテンポを落とし、5/4の拍子になって音楽は続く。指揮ミスる。
「指揮に従えばいいのか、クリックに従えば良いのか」とクラリネットから言われる始末。めっちゃくちゃかっこ悪いよ。。。
でも2回目、3回目は何とか持ち直し、とりあえず終了。Michaelに「良い曲だね」って言ってもらって焦ってる気分がちょっとだけ和らぐ。
6曲目。
最も長い曲。だがテンポは基本的に一定だし曲の作りはシンプルなので1回目でちょっと違うなと思ったところをいくつか指示して2回で終了。
バイオリンの強弱の付け方をもっと強くしてほしい気もしたのだがヘッドフォンで打ち込みの音と重なって聞こえてくるバイオリンの音はそもそもあまりにもか細く、聞こえていないだけかもしれないと思い指示すべきかどうか考えた後、しなかった。
でも本当はバイオリンだけで弾いてもらって確認するべきだった。もう時間も残り30分を切っており、そんな余裕もなかったのだ。。
トリルは全音か半音かを聞かれた。そういえば、セッションの前に全てのトリルは全音トリルだ、と言おうと思っていたのを忘れていた。楽譜に書いておくのが一番だったのだが。
7曲目。
テンポ50の超スローな曲。
オーボエの音色が美しい。。。大したフレーズじゃないんだけど、オーボエソロの持つ力ってすごい。哀愁を帯びた世界が広がる。メロディよりもまずどの楽器に歌わせるかが大事だ!って昨日先生が言っていたのもわかる。
さてこの曲、途中で32分音符のストリングスの駆け上がりフレーズがある。駆け上がりなどは楽譜上は難しく見えてもストリングス奏者の得意とするところなので問題ないはずだった。
だけど、これはただの駆け上がりではなく、まず全音トリルから始まりそこから滑らかに駆け上がりに繋がる。さらに、ファーストバイオリンが駆け上がりを始めた次の拍でセカンドバイオリンが3度下で駆け上がり、そしてそのまた次の拍でビオラも駆け上がりに加わるという作曲をしていた。これがぜんっぜん合わないのだ。完全にバラバラ。
というわけで、ストリングスだけで何度も何度もそのフレーズだけを練習してもらった。その間、Annaがコンマスのようにみんなに「こうしたら?」と言ってくれたり、ビオラのDaveも同じように提案してくれたりと頑張ってくれた。結局、まだ少し納得いかないながらも大分マシになったところで、時間もないので全員で録音。やっぱり疑問の残る演奏になってしまったがもう残り30分しかないので終了。Annaがちょっと不完全燃焼っぽい顔をしていた。。。
8曲目。最後の曲。
僕が見る映像になぜか6曲目の映像が出とる・・・・。スコットに聞くと、「君が出したファイルがこうなってるんだよ」と言う。本当にそっけない男。。そしてそんなハズはない。僕は2ヶ月間ずっとこのファイルと戦ってきたんだ。間違いなんてありえない。
それから前述したpunches and streamersがついてない問題を慌てて解決。本来見るはずの映像は出さず、黒画面にpunches and streamersだけを出すという強引な方法でなんとか乗り切る。
でも最後のシーンで映像が見れないなんて・・・・。
ともかく演奏へ。
クラリネットの表情が思っていたのと違ったのだが、スコア上での表情のつけかたがそもそも間違っていた。スコア上では本当に細かいことなんだけど、でも演奏すると全然違う。直してもらう。
それから最後の方で気持ち悪い和音が鳴り、ビオラに音を確認してもらう。ピアノはばっちり。
で、もう一度録音して終了。
みんなから拍手が出かかるが、あわてて静止させる。だって4曲目がまだ終わってない!
ここで残り15分。
再びブースに行き、4曲目のファイルを見る。やっぱりぐちゃぐちゃ。
何がどうなっているのかわからないが、手作業でデータを元のあるべき場所に戻すことに決める。10分費やしなんとか復旧。
残り5分でスタジオへ戻る!
録音開始。が、ダメ!!この曲は一番テンポチェンジが激しく、難しい曲なのだ。テンポ80から87、そして2小節だけ60になって84へ、とかそういう感じ。
やはり指揮もうまくいかない。
けど2回目は指揮はなんとか出来た。が、フルートが大きくはずしてしまった。。
でもこれはしょうがない、元々2回で出来る曲だとは思ってない。
と・・ここで時間終了。
ここで大きな間違いを犯す。とりあえずフルートだけ残ってもらって録り直しをして他を解散させることにしたのだ。他の人にお礼を言い、みな部屋から出て行く。バイオリンのAnnaは、「私はさっきの演奏ちょっと納得いかなかったから私も残って付き合うよ」と言ってくれた。本当にいい子だ・・・・。
僕はまたブースに行き、スコットに「フルートを録り直したい」と伝えた。でもスコットにはこう言われた。
「それは無理。他の楽器のマイクがもうフルートの音をたくさん拾ってしまってるから今からひとつだけ録り直ししたところで前のフルートの音も入ってしまうよ。」
ガーン・・・・そりゃそうだよな・・・。考えてみれば当たり前なのだがとにかく焦りすぎていた。だが演奏者はもう帰ってしまっている。
「ok...that's it」と言い捨ててスタジオに戻り、これでおしまいと伝え、レコーディングは終了した。4曲目はちぐはぐな演奏のまま終わってしまった。
Annaは「今回は時間があんまりなかったし、私たち(ストリングス)がもっと普段から一緒に演奏しているグループだったらもっとうまく出来たんだけど。でも良い曲だった。完成系が良いものになるといいね」と言ってくれた。本当に出来た子だ。。。
このようないっぱいいっぱいのセッションだった。
3時間、慣れない10人のセッションで10分以上のフィルム音楽を録音するというのは考えてみればかなりの挑戦だった。ハリウッドのプロだって3時間のセッションで9分の音楽しか録音しないのだ。そこに来てトラブルの連続。辛かった。
その後の2時間でスコットがミックスをする。いつもはこの段階でエンジニアに注文をつけまくるのだが、彼が結構ミックスが上手いなと思ったこともあってあんまり今回は注文をつけなかった。疲れ切っていたこともあったし。録音の時にヘッドフォンで聴いていた最悪の音とは大分違って、それなりに聴けるものにはなっていたので、少し驚く。ヘッドフォンの音との違いは今後のためにもよく理解しておこうと思った。それにしても演奏者は頑張ってくれてたんだなあとも思った。思えば全然うまく仕切れなかった自分が演奏者に助けてもらったというセッションだったのかもしれない。感謝。
だけど、4曲目は取り返しがつかない。
本当は皆に無理をしてもらってでもあと1回か2回録音するべきだったのだ。お金を払ってプロとして演奏をお願いしている以上、絶対に10時には終わらせなければいけないという思いがあったし、実際の現場だってそういうものだとは思うが、それでもやっぱり。あと10分あれば何とかなったはずだ。
僕は普段ほとんど後悔というものはしない。けど、今回ばっかりは後悔してる。
いつもなら爽快感でいっぱいのレコーディング後の帰宅も、今回はどんよりとした気分での帰宅となった。
次の日。スコットがミックスしたデータを持って先生に会った。
先生には、スタッフの人が僕のセッションへの評価をしたノートがすでに届いている。
そこには書かれていない、開始前に演奏者のことで焦ったことを僕からも話した。
こう言われた。
「大変だっただろうし痛みもあっただろうけど、悪いこととして捉えては絶対にダメ。今回起こったことは、今あなたに見せておくために起こるべくして起こったことで、いつかは学ばなければいけなかったこと。それが今起こっただけだよ。遅かれ早かれ起こるはずだった。今すぐではないけどいつかこのことに感謝する日が来るはず。大切なのはそこから学んで次に活かせるかどうかです。それから、障害ってのはいつもあるものだってことを理解しておくこと。そこで混乱せずに、決断をしっかり下してブレないこと。水の流れる川に石があるのを想像してごらん。石は障害。でも『なんで石がこんなところにあるんだ!』って水は文句言わないでしょう。常に問題は起こるし、それを解決する手もあるんだよ」
なんだかカウンセリングみたいになってた。よくある言葉だし、今までこれを何回もいろんな人に言ってきたんだろうなあとか思ってしまうが、覚えておこうと思った。
今は、2ヶ月全力をかけてやってきたものが満足に仕上がらなかったという遺憾の思いがまだ強すぎてすんなりと受け止めてられないのが実情だけど。
その後に出来たものを先生に見せる。
「レコーディングで大変だったという割には、木管の演奏はすごく良いし、思ったより全然良かった。けどストリングスの音がせっかく生の音を混ぜているのに打ち込みの音ばかり聞こえてくる。ミックスし直すか、演奏の表現の問題であるならば学期が終わってからでもストリングスカルテットを雇って重ね録音して本物のストリングスサウンドにしなさい。あなたは作曲の能力は素晴らしいし今回たくさん学んで曲に反映させた。このままの音じゃもったいない。私はまだギブアップしないよ!」
とか言われた。私はギブアップしないって・・・僕の曲なのにw
正直、ストリングスカルテットを雇ったりスタジオを取るのはお金もかかるし、現実的ではない気がする。。とりあえず自分でミックスして何とかしてみようと思う。
結局、「おつかれさまー、good work!」的な雰囲気もなく、この日の授業は終わった。
複雑な心境だ。。。
DPファイルのトラブルに関しては未だに原因不明。確認のために次の日に自分が学校のコンピュータに置いたファイルを学校で開いてみたら、まともだった。やはり僕は間違ってない。スコットが何か手違いをしたとしか思えない。スコットに聞きにいったら「I have no idea。もし他の人に同じ問題が起こったら知らせるよ」と突き放された。
そんなわけで、終わった!という気分もまだ味わえずにいる。結局、自分のせいでダメだったこともあれば、自分はパーフェクトな仕事をしたはずなのに上手く回らなかったこともあってそれがより複雑な思いにさせる。
これが良い思い出となる日が来ることを願って止まない。
ミックスのし直しもはやくやってしまいたいが、新しい課題もあるし、仕事も入った(またもアニメーション)。
気持ちを切り替えて次へ進まなければ!!!!
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